珈琲紀行 3

コーヒーと動物の王国・・・ケニア 4 (まとめ)



ナイロビ名物のレストラン・カーナヴォー(肉食動物)に行く機会がありました。ここでは、鰐、シマウマ、ダチョウなどの肉をでっかい串焼きにして客席まで運び、皿の上にナイフで削ぎ落としてサーヴしてくれます。 動物好きなので迷いに迷いましたが、思い切って食べてみると、鰐は余りクセもなく、むしろ美味しいと言えます。ダチョウは、欧州で狂牛病や口蹄疫の影響で人気が高まっていると聞きますが、少し臭みがあり、ソースなど に工夫がいるな、と思いました。

このレストランで特筆すべきことは、成田を発って以来、機内コーヒーを含めて全てのコーヒーに特徴がなく、ぼけた感じか、逆に或る一流のカントリークラブ(リゾート施設)のコーヒーは異臭 がして、とても輸出には回せない規格外のひどいものでした。
コーヒーの生産国でさえこの認識かと失望していましたが、ここで出されたものは生き生きとしており、これぞケニアコーヒーと思わせるものでした。

海外に行く度にいつも感じていたことは、毎日のんでいたお気に入りコーヒーを飲めない寂しさでした。
今回は、手作りのスタンドとステンレスの200mlのメジャーカップ、カリタ製の組み立てロシ、紙 カップ、それに固形燃料とコーヒーを持参しました。現地の水はちょっとためらわれるので、コーヒーには良くないのですが、ミネラルウォータ(硬水)を使いました。普段は水道水(軟水)をよく沸騰させたものを使っています。

ちょっと見のケニアはとても居心地よく、現地の人達の愛想のよい笑顔を受けながら 気分よく過ごすことができました。すこし裏道に入ると、きっと別の世界があるに違いありませんが、今回は目をつぶりました。
「アフリカの毒」と言う言葉がありますが、その通り 魅せられて、二度三度と行く人も少なくありません。ルールを守れば安全で、長袖と虫除スプレー、それに蚊取線香があれば快適です。ロッジは一部屋づつの平屋建てになっていますが、外部との境界は何も無く、動物の侵入に備えて朝までガードマンが巡回しています。