前に行ったニュージーランドの南島で感激させられたフィョルドを本場で見たいと
フィンランド・スウェーデンそしてノルウェーを訪ねました。
きれいなストックホルムの地下鉄内 |
ノルウェーのウーレンスヴァンクから |
ノルウェーでのフィョルド巡りを楽しみに、成田から10時間ほどのフィンランドに
しかし、ハイシーズンの夏にも問題はあるようです。
★特におすすめ・・・岩の教会(ヘルシンキ)
★絶対的おすすめ・・・ヴァーサ号博物館(ストックホルム)
入場料80クローネ(約1700円)を払って中に入ると、薄暗い空間に
船倉は下から石を詰め込んだバラスト室、その上はワインや水の樽
★ 食事
★ コーヒー事情
降り立ち、船で隣の国スウェーデンへ移動、飛行機でノルウェーへという旅程です。
とても期待した大フィョルドでしたが、来るのが早過ぎて、曇天・雨・雪・吹雪と
いう生憎の天候続きで、おまけに木立の緑もなく黒っぽく見える木と積もった雪は
まるで水墨画の世界という体たらくで、がっくりと落ち込みました。
行くなら、必ず夏です。天候も良く、山は緑に覆われフィョルドの青い水と空の
対称効果により生まれる美しさは、「神に近づく思い」とさえと言われています。
△ 沢山(8割)の日本人(中高年)で溢れかえって、異様な感じさえする。
(北欧は物価が日本以上に高いので、他の外国人は来ないのです)
△ 厳冬期には工事が出来ないので夏に道路工事などが集中し、大渋滞が
発生、旅程などが遅れる。
△ 北欧の良いところ=@水道の水が飲める(硬水なのでお腹をこわす人
もいます)。 Aチップの習慣がないこと。
期待したものがそれ程でもなく、期待してなかったものが驚くほど
素晴らしいということがあります。
ヘルシンキには通称「岩の教会」と呼ばれる場所があります。
若いスオマライネン兄弟が設計コンクールで優勝してのち1969年
に完成した近代建築です。
外から見ると、ぱっとしない岩で出来たシェルターのようでしたが、
いったん中に入ると雰囲気は一転、大きな空飛ぶ円盤内部のような
不思議な空間がありました。
今まで、スペイン・イタリアその他で、圧倒的なゴシック様式の教会や
アラベスクのモスクを沢山見てきましたので、何となく近代建築は
奥行きや味わいに乏しく、ただ機能性から生まれる美を追求するもの
と感じていました。 しかし
この教会は、岩・セメント・ガラス・銅板で構成されているのですが、
いかにも新鮮で、美しくしかも敬虔な気持ちにさせてしまうから
不思議です。建築は時として、芸術以上の存在になり得るのか、、。
うっとりと陶酔感を覚えた傑作建築です。
時間があれば行きたいな、程度の気持ちだったのですが、、、、。
ヴァーサ号は長さ69メートル、排水量1210トンの戦艦です。
1628年の8月10日に処女航海に出航直後、突風のため湾内で沈没。
原因は、設計変更に次ぐ変更や限界以上の大砲数を装備。責任者の
急死で混乱したり、要するに船体の上部が異常に重くなり、バランスを
欠いたのが原因であると言われています。
時間は経過し1956年に沈没場所が特定され、1961年に333年
ぶりに引揚げられた世界唯一の17世紀の船の実物。
聳え立つその巨体に感嘆しない人はいません。当時の大戦艦です。
この本物の迫力に身震いするほどの感動を覚えました。
これも、すべて
情熱と執念で探し当て、引き揚げてくれたアンダース氏のお陰です。
収拾された14000もの断片を水抜きして、パズルのように組み
上げるのに大変な知恵と年数が掛かったといいます。
保存のためにポリエチレン・グリコールを噴射してあるそうですが、
今も酸のため腐敗は進んでいるそうです。
館内が暗いのも意図があってのことかも知れません。
の部屋という風になっていて、6層ほどにもなっています。
又、大きなこの船を見学する人のために周りの床が7階にもなって
いました。 上の写真の一部にその手摺があります。
また、写真左の小さい窓のようなものは一階の入り口でしょう。
この精緻な彫刻を施された圧倒的な芸術品を見るためだけに
スウェーデンまで足を伸ばす価値があると思います。
この船が世界遺産になっていないなんて、変。
鮭・鱒料理が多い。
美味しいと思ったのは、鰊の酢漬けでした。
7年前にノルウェーを訪れた時と同様に、コーヒーは酸味が強くて
コクは弱い。日本人には合わないように思えます。
値段も高く、使い捨てカップに入れたコーヒーが400円から
700円と、日本人もびっくり。
しかもセルフですよ。