珈琲紀行 6

中世の街・・・・・・・トレド
ヨーロッパとアラブ世界の狭間に咲いた美しい古都
Bienvenido a Toledo.



マドリードの南南西へバスで約一時間、意外に早く古都トレドに到着しました。トレドはタホ川にぐるりと囲まれた地に造られた、ローマ時代からの要塞都市です。写真の一番上の建物は、十三世紀に建てられた アルカサール(Alcazar:王宮・城塞の意)で、右下は タホ川です。我われ日本人が中世ヨーロッパの街として思い描くのが、このトレドのような街ではないでしょうか。むかし読んだ本や映画で見た騎士たちの物語が思い出され、わくわくとする思いでした。
あのエル・グレコの絵で有名な サン・トメ教会や白亜のカテドラルが街の中心にそびえています。


そして何よりも気に入ったのは、京都を思い出させる古い建物と、その間にある狭い坂道でした。左の写真は、くっつきそうな建物の間から見えるカテドラルです。意外な場所から突如として現れる美に、はっとさせられることは とてもエクサイティングですし、街の至る所にある小さな洒落たバル(コーヒーや簡単なおつまみのある居酒屋)は旅情を慰め ロマンティックな想いに浸る場所を提供してくれます。