珈琲紀行 23シリア・ヨルダン (2011年1月)

有名な死海はヨルダンにも接しており、海抜マイナス400メートルと言う低さです。
大抵のものはよく浮かび、のんびり本を読んでリラックスと、洒落てみました。
www.cafeterasse.com



ベドウィンのもてなし料理・カブシー
 
思い切ってここで絶唱いたしましょう

かつての大ローマ帝国は地中海に面する国の全てを征服し、今のイギリスの
一部をも呑みこんだ。シリアやヨルダンにもその栄光は及び、多くの遺産には
列柱通りや保存状態の良い円形劇場が聳え、訪れる人に音響効果の素晴ら
しさを含め、深い感銘を与えています。

そして、ここペトラには遊牧民のナバティア人やベドウィンによって2000年前に
築かれた宝物殿と呼ばれるエル・ハズネ(画像は右下)が今もその威容を誇っています。
さらにその先には修道院を意味するエド・ディルが鎮座し、わたし達を待っている。
スタート点から奇岩の裂け目をだらだらと歩きに歩き、突如岩の隙間から垣間見える
バラ色のエル・ハズネは喩えようもなく美しく輝き、
たどりついた旅人はただ感嘆するばかり、、、。
☆画像の下部の黒い点はゴミではなく、人間です。


ここで敢えて役立ちそうなことを一言二言、、。

△ローマ劇場(ボスラ)の音響の良いポイントで、朗々と歌を歌っている女性が
いましたが、すてきですねー。最上段に居たわたし達にもよく聞こえました。
これから訪問される方は今から準備をして、歌ってみれば一生の思い出になる
こと間違いなしでしょう。

△エル・ハズネを訪ねる前夜に「ペトラ・バイナイト」と言う催しがあります。暗い
足元の悪い道をてくてくよろよろと歩き、エル・ハズネの前に敷かれたゴザの上に
坐り、真っ暗な中でアラビア語の弾き語りを聞く、というものです。
どうもこれは、翌日の大いなる感激のためにパスした方が良いかも知れません。
もし参加されるなら、足元を照らす灯りが必要です。

△さて翌日明るい日差しのなか、トイレ(どこへ行っても二人で1米ドル)近くの
ゲートを通り、エル・ハズネまで歩くわけですが、道は砂漠状態や古代の丸っこい石畳、
かと思えば、でこぼこだったりで非常に歩きにくいです。砂埃で靴は真っ白になります。
足に自信は無いけれど、どうしても行きたい方には馬車か、馬に乗る手があります

ところが本当に大変なのは、エル・ハズネからエド・ディルへの行程です。歩き難い
だらだら道ではなく、岩の登り階段です。これがどこまでも続くんです。登山は
得意と言う人以外にはかなり大変です。とくに過去に喫煙をしていた人には地獄
でしょう。
ここでは、お助けロバの登場です。ロバは背に人間を乗せたまま急な階段を上が
っていけるのですね。ちょっと可愛そうな感じでしたが。

△ヨルダンでは死海の浮遊体験がお勧めです。厳冬期なのに水の中は暖かい。
確かに身体がよく浮いて本を読んだりできますし、傘をさしたりもできます。まるで
子供にかえったような楽しさでした。今からダイエットして、ぜひお試し下さい。

△シリア・ヨルダンのコーヒーは大体2〜4米ドル(観光客価格)で、トルココーヒー
がよく飲まれているようでした。しかし原料には難があり、木の匂いや青みがあり
ましたが、コーヒー好きの私は、トルココーヒー独特の微粉を楽しみながら何杯も、
事あるごとに頂いておりました。

△中近東や北アフリカのお土産には、ナツメヤシが美味しくて人気ですが、この辺り
には良いものは見当たらなかったようです。ドバイ空港のお土産やさんにありました。
こちらでは、アレッポ石鹸とも呼ばれるオリーブ石鹸や死海化粧品とかが人気でした。

△行きも帰りも「エミレーツ航空」利用だったのですが、スーツケースの重量は
30キロまでオーケー、とのことでその剛毅さにびっくり。普通は20キロ。
帰りの乗り継ぎ地ドバイでは、5時間もあったのですが、乗り継ぎ4時間以上の
乗客のためにエミレーツが特別なラウンジを用意し、アルコール以外飲み放題
食べ放題で、その気前よさにこれまたびっくり。
成田に着いてスーツケースをチェックすると、キャスターを取り付けてあるスーツ
ケースの底部がぱっくりと割れていました。これではもう使えません。
補償してもらうため、エミレーツの窓口まで行き説明すると、なぜかケースの
重量を計っていました。そして「21.5キロあり、20キロを越えているので何の補償
もできません」???とのこと。仕上げの3度目のびっくりでした。
ご注意下さい。