海外で、「トイレが有料」と言うはよくあることですが、
トルコでは徹底しています。
風呂屋の番台のように、男性用と女性用入口の真ん中に徴収ブースがあり、
お兄さんが見張っています。
料金は現地の価値で１２５円位でしょうか。
しかし無料が当然の日本人には、ちょっと戸惑う出費です。
いつもこのブースに誰か居るわけではなく、
車が到着すると担当者が慌てて走ってくるようです。
ですから、
誰も居ない内に駆け込めば無料になって「ラッキーっ」なんて思ったりする、
浅ましさでした。

トルコ　トイレ事情（古代）
A Story on the Ancient Toilet

トルコ西部に「エフェソス」と呼ばれる
エーゲ海最大の古代遺跡群があります。
紀元前十一世紀頃からイオニア人によって建設が始まりました。
未だ全体の１０％しか発掘されていませんが、
その規模の大きさは訪れる者を圧倒するモノがあります。
因みに、あのクレオパトラの妹のお墓もここにあるのですから驚きですね。

また、ここには古代のトイレが良い状態で保存されています。
写真の下方、Ｌ字型のベンチがそれなのですが、判りますでしょうか。
当時、数人の人達が利用しながら、色々な会話を楽しんだといいますから
浴場と同じような社交の場だったのかも知れません。