"コーヒー豆は2度ハゼる"

コーヒー豆の焙煎は14世紀からのアラビア伝承技術です。
それ以前は生豆を煎じて、薬として利用していました。


コーヒーの美味しさは、木の種類でほとんど決まってしまいます。人ができることは、その豆の持ち味を生かす正しい焙煎だけでしょう。

焙煎中にコーヒー豆が出す種々のサインを読取り、釜の中の劇的な変化を感知して、その時点でのコーヒーの味が判るようになれば、「コーヒー党の笑顔」まちがいなしの焙煎ができます。※インドネシアの農家やイエメンでは、今も鍋と薪・炭で焙煎をしています。

それぞれの豆の持っている「美味しいゾーン」を見つけ出すことが焙煎の目的です。
8段階の焙煎度」などと、本には書かれていますが、各段階での美味しさがある訳ではなく、「その豆の良さを引き出し、クセを抑える」焙煎度は一つだと思いますが、焙煎士の経験次第ですね。

浅煎りは焙煎の中断です。手を抜かず、コーヒー豆を2度ハゼさせて深煎りにすれば 目減
りは激しくなります。しかし私共はそのロスよりも、深煎りによって引き出される素晴ら
t しい芳香と旨みに満ちたコーヒーをお届けすることに誇りを感じています。

< どんなコーヒーに仕上るかは、焙煎機の性能も関係するようです。数十年来ドイツの 「PROBAT45kg焙煎機」を使っていますが、とても満足のいく良い結果が出ています。やはり世界の名機と言われるだけのことはあるのでしょうか。
また、焙煎直後のコーヒーは "熱がこもっている"のか、ボンヤリとしていて美味しくありませんが、 しかし3〜10日経つと、どんどん美味しくなってきます。 いつも不思議に思い、感心していることです。これも一種の「熟成」に違いありません。
「焙煎したてのコーヒーは、点てると炭酸ガスが噴出し粉がドーム状に膨らむ」という記述がよくありますが、粉が新しければ美味しいわけではないので ご自分の舌を信じて飲み分けてください。大事なのは=原料、焙煎(機、経験)、暫しの熟成です。

2020年12月に多品種小量焙煎用にフジローヤルの5K焙煎機を設置し稼働中です。
この焙煎機を8カ月間ほど使って見ての感想は、期待以上に豆が良く膨らみ綺麗に仕上がります。 また、焙煎した豆のカップも問題ありません。

しかし火力が多少弱いようで、5キロの生豆を入れると排出まで20分弱かかります。また残念なことに、ホッパーと釜の間にある開閉板を開けて生豆を釜に投入後、 自動で閉止状態に戻らないので、閉めるのを忘れて次の生豆をホッパーに入れるとそのまま釜に落ちて焙煎中の豆と混ざってしまいます。
現在は独自に改良して、自動閉止できるようにしましたので問題ありません。

併設のカフェから大小の焙煎機をご覧下さい。

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