珈琲紀行 14  北スペイン (2004年1月)

巡礼の道は、星の野原へとつづき、
スペインの北部には、新しい感激がいっぱい。

「ガゥディ」と言う名のカフェが、スペイン北西部の小さな町アストルガにあった。あのガウディ設計の市庁舎や司教館がこの町にあり、人々がとても誇りにしているのだ。ガゥディコーヒーは写真のように深焙煎で、苦味がきいた芳醇な仕上がり。マシンでカップに半分ほどエスプレッソを注ぎ入れ、ミルクをスプーンですくってコーヒーの上から混ぜ込んでくれる。この手作業がなにやら暖かく、心嬉しく感じさせる。カフェ・コン・レチェの美味しいこと、、。 まさに、スペインですね。


ガゥディの司教館は小さなお城のようで、とっても素敵に見えるのですが、当の司教さまには気に入ってもらえず、一度も住むことがなかったと言います。もったいない限りですが、よく見ると暖炉の煙突の上に黒っぽい巣があり、白いコウノトリが気分よく間借りしています。やっぱり、どんなモノでも何かの役には立つようです。

この時期、どの町へ行っても煙突の上や塔の上など、
高い処には必ずと言っても良いほどコウノトリの巣が掛かって
いた。人と鳥とが何十世紀にも渡って仲良く暮らしてい るのを
見ると 自然豊かなんだなーと、ちよっと羨ましくなった り、これ
だけ沢山のコウノトリがいるのに、日本より人口が少 ないのは
何故かな、と不思議に思ったりもしたのだった。