珈琲紀行 14 北スペイン2 (2004年1月)

巡礼の道は、星の野原へとつづき、
スペインの北部には、新しい感激がいっぱい。

キリスト教の三大聖地のひとつ、サンティアゴ・デ・コンポステラ(星降る野原の聖ヤコブ)への巡礼の道はその過酷さで知られている。むしろ心や体に傷を受けたが故にこの苦難の旅を志す人たちが多く、この地に辿り着けず息絶えた人も数知れずとか。
この究極のカテドラルは、壮大にして重厚かつ精緻なもので、異教徒にも感激と畏怖を与えずにはおかない。中央正面上部には、聖ヤコブの像が訪れた者に祝福を与えるかのように見下ろしている。この一瞬がなければ、北スペインへの旅はなんら意味なし、とさえ思えた。


世界中の人が集まるこの聖地の直ぐ傍には、飛行場もあるという。何とも興醒めな話だが、更に多くの人にチャンスが与えられると思えば喜ぶべき事かも知れない。気を取り直して地元の人に教わったカフェに入ると、良い雰囲気のなか、リラックスした声がさざめいている。この人達も私と同じように遠い国からこの地を目指し、今満ち足りたひと時を楽しんでいるのだろうか。

いつものように期待してカフェ・コン・レチェを頼むと、なんとクロワッサンと絞り立てのオレンヂ・ジュースが一緒に付いてきた。いちばん美
味しかったのはこの香りいっぱいのジュースで、次にカフェ、クロワッサンとなった。