珈琲紀行 6 スペイン (2001年11月)

バルセロナ
聖家族(イエスと母マリアと養父ヨセフ)教会は大建設中・・・
Templo Espiatorio de la Sagrada Familia



スペインを代表するものの一つ、バルセロナの聖家族教会をついに訪ねました。120年前に建設が始まり、完成まであと 100年とも200年とも言われる(寄付金で建設している)大芸術的ランドマークです。 今まで、よく写真などで目にし、なんとなく知っているつもりでした。何だか妙に芸術ぶって、奇怪な古臭いゲテモノ的なものとの印象を持っていましたがそれでも、やっぱり気になる代物でした。実際に訪れて見ると、いやーっ、違いましたね。予想していたものとは全く違っておりました。少しも古臭くないのです、怪しくないのです。それどころか、とても近代的で、清潔で、しかも美しく 圧倒的な存在でありました。


この聖堂全体が正に工事現場でした。沢山の人達が誇らしく嬉々として働く自己実現の場と言うのでしょうか、そういう世界です。そして驚いたことには建物の中には未だ何も無く 空っぽでした。祭壇の代わりに オレンジ色のパイプの足場が空間いっぱいに組み立てられ、日光に反射して、繊細で美しい彫刻のようにも見えました。今日も工事の真っ最中、いつ完成するかも知れない永遠の仕事が始まったばかり、といった感じでした。とても とても百年前から続いている、という様なカビ臭い雰囲気はありません。石の文化は悠久の時間を味方にしています。

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